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< 第33期名人戦挑戦者決定リーグ第10局 観戦記 > 自重する依田2008年03月21日 黒51の体当たりを予想していたかのように、依田はわずか3分を使っただけで白52、54と隅を生きた。これに異議をとなえたのが小林光一九段である。
参考図の白1と下をハネたいという。黒2には白3、5とかみ取ってしまう。続いて黒a、白b、黒7ならきわどくシチョウが成立するが、白cのハネ出しに抵抗できず、黒の失敗は明白だ。そこで黒6と用心し、白も7と備えることになる。黒8で隅を取らせるのが依田らしく、白9が攻防を兼ねて大きい。 高木「小林説に賛成したい。図で白がはっきり優勢でしょう。依田さんは大事を取ったものの、黒55とハネてもうけ、だいぶ接近しました」 依田の自重は黒67とコスミツけられたところにも現れている。大多数の棋士なら白77とサガって隅のトビ込みを重視するにちがいない。そのとき、黒Aと打ち込まれ、局面が紛糾するのを恐れたのである。 大差で勝つ必要はなく、わずかな差でも逃げ切ればいいというのが依田の信念。しかし下辺に続いて黒77までのエグリが大きく、白よしの評判とは裏腹に実際はほとんど互角だ。 (春秋子) |
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