|
< 第33期名人戦挑戦者決定リーグ第11局 観戦記 > 下辺の幅2008年03月28日 現在、最も多忙な棋士が趙治勲だろう。3月上旬には十段位の防衛戦が始まったし、棋聖戦七番勝負は山下敬吾棋聖に挑戦している真っ最中。第3局終了から第4局までの12日間に3局も打っており、そのうちの一つが本局だ。
どんなに忙しくても趙は常にエンジン全開。序盤、数手進んだところでもう顔が紅潮している。 白10のツケに黒11ノビと換わって、黄翊祖は白12とカタツぐ。白12ではAとカケツぎ、黒13、白Bまでヒラくものかと思っていたが、最近はそうでもないらしい。「Aのカケツギだと黒Cと厳しくハサまれる恐れがあります。コミが大きいので、白14のヒラキでも黒Dとはツメにくかろうと見ているのです」と解説役の王銘エン九段。 白16のハサミに黒17とカケられ、黄は意欲的な作戦を試みる。白18から22と3本ハッて、24と構えた。黒25とオサえても下辺の幅は狭いのでは、と問いかけているのだ。 趙は3分で、答えを出した。「この幅で十分、けっこうだ」と黒27にトビ。すぐ白29と止めるのでは、下辺の幅が大きいことを認めてしまうので、白は手を抜いて28と大場に先行する。黒29のトビにも、黒の言い分を通さないために受けるわけにはいかない。黒は当然、31と一発へこます。 王「どっちがいいかなんて分かりませんね。分かってたまるか、という思いもあります。まあ、右辺白にうまく食いつけたら、僕は黒を持ってみたいと思いますが」 (内藤由起子) |
ここから広告です 広告終わり 一覧企画特集
囲碁の本
囲碁関連グッズ
どらく
鮮明フル画面
朝日新聞社から |