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< 第33期名人戦挑戦者決定リーグ戦第11局 観戦記 >
黒趙治勲  十段   対   白黄翊祖  七段

みるべき2手

2008年03月28日

 黒31の打ち込みに白36と上にツケるのでは、黒A、白B、黒34とワタられ、眼形がない白は一生狙われることになる。そこで黄は白32の下ツケから34と出る手段を用意していた。

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棋譜

 白42にトバれると趙は長考に沈んだ。昼休憩があけても延々とうなり続ける。1時間15分を投じて決行した黒43のハネから45に迫ったのには「敬服しました。この2手は趙先生ならではの発想です」と王銘エン解説者。

 プロ100人中99人は参考図1を考えるという。△が軽く、単に黒3にハネるのは気が差すので、その前に1とやりたくなる。局後、趙は「譜の黒43、45のほうが躍動しているかと思ったよ」。趙が狙っていたのは、参考図2の黒1から7の厳しい切断。「だから図1の進行なんて、考えられなかったのでしょう」と王解説者。

 白46、48のツケノビは仕方がない。46で単に48にトブのでは図2の筋をまだ狙われる。とはいえ、白は黒51のノゾキを誘発させてしまった。

(内藤由起子)

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