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黒趙治勲  十段   対   白黄翊祖  七段

しのぎながら

2008年03月28日

 黒61の押しに、黄は白62と切った。▲で外を厚くさせた黒の揚げ足を取りたい気持ちが、行かせたのだろう。ところが黒63にアテられ65とノビられてみると、両側の白の薄さばかりが目立つ。

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棋譜

 確かに中央の黒もまだはっきりしないが、黒69と押し、71にケイマとなると「趙先生、得意のパターンです。しのいでいるようで、実は攻めている。ここで黒がよくなったと思います」と王銘エン解説者。記者室でも「もう治勲さんは、だいぶ優勢のつもりでいるでしょう」との評判がたった。

 岐路は白62。切らずに参考図の1とハネて冷静に止めたかったという。強引に黒6から10とハネ出して22とシボっても、断点だらけで収拾がつかないのは黒のほうだ(23ツグ)。黒は10でaとバックするくらい。白12にツイで中央は止まる。左上は黒bから符号順に黒fまでで生きられるが、白gのヒラキにまわって実戦より白がいいという。

(内藤由起子)

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