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< 第33期名人戦挑戦者決定リーグ第12局 観戦記 > 長考派転向?2008年04月04日 小林覚の碁のイメージは?と問われれば、何番目かに「早打ち」が浮かぶのではないか。第30期には、早打ちの省エネ対局を織り交ぜながら長丁場のリーグを戦い抜き、挑戦権をつかんでいる。
そのペースに“異変”が起こる。消費時間を追うと分かるように、時間をたっぷり使うことの多い山田規三生に負けないほどのスローペースで打ち進める。いままでとは明らかに違った。 理由は昨年の成績かもしれない。小林は17勝30敗と大いに負けた。「最後の砦(とりで)」と語った名人戦リーグへ、身を削る覚悟で盤に向かっているのだろう。 2月21日、山田の地元・日本棋院関西総本部。立ち上がりは穏やか。右上黒7の受けでは、上辺のハサミも気になる。黒7は、黒の多い上辺で白8とヒラかせることになり、とりあえず白の注文に乗った。左下に移って白10の二間もシブイ。 両者とも力戦派、いつまでも我慢は続くまい。しかし、14、18と右上をくすぐってきた白に、黒19、21のハネツギとは辛抱がいい。「利かされなので、黒はA、白19、黒B、白C、黒Dなどを考えるところです」と解説の趙善津九段。 冷静に打ち進めていた山田は右辺黒23と打ち込み、中央へ向かっての競り合いが始まった。趙解説者は「僕ならば23で黒E、白23と右辺に一手かけさせ、黒Fの肩から黒Gのツケを狙います」という。トップ棋士でも作戦は様々。直接打ち込んだ山田、やはり攻めが好きなのだ。 (伊藤衆生) |
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