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黒山田規三生  九段   対   白小林覚  九段

山田の力強さ

2008年04月04日

 開幕2連勝の山田。黄翊祖七段、井山裕太七段とイキのいい若武者をおさえた。特に関西総本部の後輩井山との一戦は気合が入ったことだろう。以前、井山についての感想を求めたら言葉数が少なかった。後輩の突き上げは相当な刺激になっているはず。2年前に本因坊に挑戦したのも、井山の存在と無関係ではないのではないか。

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棋譜

 下辺白34に山田は黒35と一間にヒラく。ちょっと気づきにくい手だ。

 「地と根拠にかかわる白36を譲るのですから勇気のいる打ち方。山田さんの力強さを感じます」と趙善津解説者。35は右側の白への攻めを狙っている。ヒラキではなくツメというべきか。

 35では参考図の黒1のツケも選択肢の一つ。しかし、「白4、6のほうからアテられた24までの分かれを、下辺の白が大きいとみたのでしょう」と趙解説者。

 山田は黒37と二間にトビ上がって、39、41で白の形を崩しにかかった。黒49、51と右上でも切り結んで、いたるところに火種をつくる。黒53とノゾかれた小林は、上辺を放置して中央白56とノビ、下辺黒にプレッシャーをかける。

 双方とも、盤上は不安な石ばかり。どこから収拾をはかるのか。

(伊藤衆生)

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