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< 第33期名人戦挑戦者決定リーグ第13局 観戦記 > 予定の大コウ2008年04月11日 毎週木曜の手合日。昼食休憩が終わると満腹感からか、検討室はけだるいムードに包まれる。この日もそう。コーヒーでも飲んで頭をすっきりさせたくなる。黒51のツケがモニターに映ると、白A、黒Bが相場との声が聞こえてきた。安心してコーヒーを求めに外へ出たのだが、戻ってビックリ。目の覚めるような大コウが始まっていた。
片岡「白52とハネればもうコウにするよりありません。白54はこの一手だし、白58で51にツグのでは、白52でA、黒Bとなった進行よりも黒を固めた理屈です」 白52から58まで、井山は12分しか考えていない。直感的にやれると判断したのだろうか。 下辺の大コウに匹敵するコウ材は白60しかない。黒からのコウ材は一つもないので、61の解消は絶対。なんとも派手な分かれになったものだ。 黒63は正着。参考図の黒1のほうが手堅く見えるが白2、4ですぐに事件。白aのアテから白bの切りと、白cのツギを両にらみにされる。 ただし、まだ下辺には味があった。白64は本局唯一の、井山のミスかもしれない。白C、黒Dを交換しておくべきで、これなら下辺白には生きがあった。 (松浦孝仁) |