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< 第33期名人戦挑戦者決定リーグ第13局 観戦記 > 想定内か?2008年04月11日 「高尾さんは子供の頃から悪い手を思いつかないという特徴がありました」。これは坂井秀至が前期の挑戦手合で解説を務めた際に語った高尾評だ。もう一つ、こんな特徴もある。「いかにもカッコ悪い手を打つときは勝ちを見切った証拠」とは小松英樹九段だ。
これらの条件を満たす手が出た。必死の踏み込み、白16に対する黒17から25だ。しっかり黒地にまとめて手堅さではこれ以上ない。黒地を確実に増やし、マイナスになることも絶対にない。しかし、ちょっと縮こまったように見えないこともない。中央の白に楽をさせて、迫力もいまひとつだ。 そう、カッコよさの点ではとても合格点には届かない。だからこそ検討室では「いよいよ計算ができたか」との声が上がった。 もし高尾が形勢不明、もしくは不利と感じていたなら、実戦の進行は、いのいちばんに却下したはず。ノータイムで参考図の黒1と切り、3と動き出したに違いない。白4でaなら黒4と押して、やはり右辺と右下の白はカラミ攻めにあう可能性が大きい。 高尾の好判断か、楽観か。白26を予想していたのか、それとも……。 (松浦孝仁) |
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