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< 第33期名人戦挑戦者決定リーグ戦第15局  観戦記 >
黒黄翊祖  七段   対   白陳嘉鋭  九段

勝てないコウ

2008年04月25日

 下辺で一手ヨセコウが続く。コウに勝つ以外、道のない白はやるしかない。しかし本コウで勝つ確率が50%とすれば、一手ヨセコウでは当然だいぶ不利。たいていは負ける。

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棋譜  4コウ取る(1の右)、7同(1)、10、13各同、15ツグ(9の左)、16コウ取る(1の右)、19同(1)、26同(23の右)、30同(1の右)、33同(1)、38同(1の右)、39同(31)、41同(1)、43ツグ(1の右)、46同(35)

 とくに読みのしっかりしている黄にとっては、もっとも得意なパターンになっている。「もともと乱れるような棋風ではないし、余計にがんばらないので間違いは期待できません」と蘇解説者。

 黄には余裕があった。読み切りで1コウ勝ち。黒17にアテ、下辺を決着させる。

 さらに黒21にナラんで追及されると、白はコウを頼りに左下の生きを目指すしかない。つらすぎる。

 白44で左下は生きても、黒53のシマリに先着されては盤面で30目以上悪いという。「白34でAと解消すれば黒Bの抜きとなり、白53のカカリにまわることができます。このほうがマシですが、まだ25目くらいの差があるのです」と蘇解説者。

 黒55に出られ、陳の気力がついに尽きた。白Cとオサえても、黒Dの切りから白E、黒Fと突破されては、どうしようもない。

(内藤由起子)

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