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< 第33期名人戦挑戦者決定リーグ第16局 観戦記 > 半目の縁2008年05月02日 「ヨセの難しい碁でしたね。半目とは」
大阪で打たれた本局は、東京の潘善キ七段に解説をお願いしてあった。取材日、解説者の第一声がこれだ。 坂井秀至と小林覚。特に坂井は、半目勝負が8局もあった前期リーグで、一人でその半分にかかわった。最も「半目」に魅入られた棋士だろう。小林も前期は半目が2回。一つは張栩に挑戦権を獲得させた碁、もう一つは今回の相手坂井に勝った一戦だった。 本局も吸いこまれるように半目勝負へと導かれていく。じっくりと行程を見ていこう。 左上のツケ引き定石の途中で、小林が右下へ黒9とカカり、序盤は下辺が焦点になる。左下にも黒石があるため、黒11、13と戦う姿勢をみせるところだ。対する坂井の左上白14が落ち着いている。 黒15のボウシを打たせても、白16と連打して周辺の憂いをなくせる。遠く下辺の戦いにおいても、それほど厳しい攻めはくわないと判断している。 黒17では気合の上からも23と打ちたいが、小林は「白10の一子が取り切れているわけではない」と却下した。 白は18の一手。続く20、22は好手という。 潘「20で、白24、黒26、白25、黒29、白27は、黒Aと打たれ、下辺を稼がれながら攻められます」 黒は突破を許さず、23、25の出切り。白32までは一本道だ。 (伊藤衆生) |
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