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黒小林覚  九段   対   白坂井秀至  七段

一路の差

2008年05月02日

 黒33の三々入りからは午後の戦い。午前中の進行を「僕は黒が厚くて好き」と潘解説者はいう。黒33は白Aの切りを警戒して▲を軽くしたものだ。

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棋譜

 白40のオサエは対局者ならば当然の厳しさか。白41と手厚く打って黒40、白B、黒Cと進めば白60あたりに先着することもできた。黒43の切りから白52まで形が決まり、小林は左辺へ視線を向ける。

 14分の考慮で、小林の手は黒53へ。「一路上でしたね。いっぺんに負けにしちゃった」と局後に後悔した一手だ。

 つまり参考図の黒1と広げる。これならば白2に黒3と受け、白6、黒7の後に白a、黒b、白cの生きを残しても悔しくはない。感想戦で並べられた白8以下の進行は、黒17と打って黒好調だ。

 実戦の黒53では左辺が狭く、白54に黒58とは受ける気にはなれない。だが、白60が好手だった。

(伊藤衆生)

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