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黒小林覚  九段   対   白坂井秀至  七段

形勢接近

2008年05月02日

 左下を大いばりで生きられて落胆していた小林は、上辺の小競り合いの最中に元気を取り戻していた。白88の切り違いに黒99までの形を得て、右辺を黒103と止める。いつのまにか、中央がふっくらとなる。判断の難しい中央の攻防は、逆転への手がかりになるかもしれない。

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棋譜

 白104と左下を完全に生き、黒107となってヨセ勝負の様相。潘解説者は「依然として形勢は白よし」という。坂井は白108の切りで上辺の黒にプレッシャーをかけ、自然に中央の黒の厚みをぼかす。

 午後5時半の夕食休憩を知らせるブザーが鳴る直前、坂井は中央を白118と切る。「なんでしょうね。これは」とは小林の言葉だ。

 あたかも決め手のようなタイミングで打たれた白118には誤算があったという。休憩後の黒119に白は120、122と予定を変更した。白120で121は黒A、白B、黒120、白C、黒Dで白は捕まっている。

 潘「白118で先に参考図の1と打てば黒2と出たくなる。そこで白3ならば実戦よりもだいぶ白が良かったと思います。黒にポン抜かせた罪は大きい。まだ白を持ちたい形勢ですが、かなり細かい」

(伊藤衆生)

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