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< 第33期名人戦挑戦者決定リーグ第16局 観戦記 > 碁の難しさ2008年05月02日 【黒半目勝ち】270手完 半目勝負は、コミが6目半ならば最後にダメを詰めたほうが負けになる。どうしてそうなるのか、うまい証明はできないのだが、便利な勝敗判定法だ。
午後9時、最後のダメを詰める瞬間に、なぜか坂井がけげんな表情を浮かべた。整地が終わると「負けか!」とつぶやく。 「棋譜を見せてください」。そして棋譜を持つ手が震えだした。「Aのところに黒石が入っていると思っていた」と問わず語りをする坂井。つまり白地を1目多く数えていた。ショックは大きいはずなのに、素直に口に出すのは坂井らしい。 「初めから」と小林を促して始まった感想戦は、中盤以降、坂井がどう打てば優勢が続いたかに時間が費やされた。白184(12の十)が敗着とされたので、計算ミスは勝敗に影響しなかったようだ。 第5譜の図で、白166(3の九)をBと打てば分かりやすく白の勝ち、と説明した潘解説者はこう語る。 「一局の碁を勝ちきるのは難しいですね。僕は白166に敗因があると思います。ただし、白Bよりも実戦のほうが強い態度で打っている。たいていは緩みが逆転につながるのですが、今回はその逆になってしまった。本当に難しい」 両者の対決は今年も小林の半目勝ち。2勝2敗で並んで、第4ラウンドを終えた。 (伊藤衆生) |
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