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< 第33期名人戦挑戦者決定リーグ戦第17局  観戦記 >
黒山田規三生  九段   対   白高尾秀紳  本因坊

空中戦

2008年05月09日

 白50で辺を打ち切り、しばらくは中央での勢力争いが続く。山田は黒51ともたれながら右辺を模様化する作戦をとる。高尾は白52、54と位を確保して応戦。実は、ここからの折衝が勝敗に直結することになる。

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棋譜

 黒55には気を抜けない。白57にノビると黒56からグングンどこまでも押してくる。右辺が大きな模様になり、これは黒の注文だ。白56に黒57もこの一手。黒Aなどと右辺を囲いにいくと白Bの二段バネを食らって中央の勢力争いに後れをとる。続いて黒63、白58、黒Cには白Dの進出がうるさい。

 白58に59、61とはみ出し黒65まで。白は上辺を、黒は右辺を囲う分かれに。ところが、平凡に、それこそさらさらと白66、68とツケノびられて右辺がうまくまとまらない。とすれば、黒63で参考図の1と打ち込むのはどうだろう。

 三村「後日、高尾さんに聞くと、白2から10の予定だったといいます。上辺は破れますが中央白は厚く悪くないとの判断でした」

 黒8、白aを交換して黒1は、白2、黒3に白5と切り、黒bに白cと渡って十分。初めの黒8、白aの取引が黒の形をゆがめている。

(松浦孝仁)

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