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< 第33期名人戦挑戦者決定リーグ戦第17局  観戦記 >
黒山田規三生  九段   対   白高尾秀紳  本因坊

長期戦?

2008年05月09日

 右上の状況について触れていなかった。黒から打てばコウ、白ならもちろん無条件の生き。両者ともタイミングをはかっている状態だ。ポイントは黒が仕掛けたらコウは黒が勝ち、白はどこかへ連打する取引になるということ。白がどう2手を使うかも悩ましい。

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棋譜

 黒69と一度押して山田の手が止まる。なんと、黒71は44分の大長考。右辺を囲い、中央の黒数子も捨てませんよとの宣言だ。

 三村「わたしなら黒69で参考図の1から5と止めます。これで右辺がまとまれば黒に不満はないはず。実戦は白74とマゲられて気持ち悪くなっています」

 黒73で74、白A、黒Bは上辺黒5子をのみ込まれる損失が大きい。また、黒75でCは白75、黒Dに白Eと割り込む強手がある。これは黒つぶれている。

 白78をむかえて、まさか黒Fとツグわけにはいかない。隅のコウを勝つことになれば、黒Fの一手はまったくの無駄になる。

 したがって、黒79は今がタイミング。高尾はさらさらと白82、84。この連打で十分と見ている。黒が89と2子を抜き、誰もが長期戦を予想していたが。

(松浦孝仁)

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