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黒趙治勲  25世本因坊   対   白小林覚  九段

なぜだ

2008年05月16日

 黒41と打ち込まれた瞬間の白42、44はプロらしいテクニックだなと思った。黒45で46にノビれば白A、黒B、白Cが実現して、黒は窮する。黒45なら白46とハネて好形だ。

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棋譜

 しかし黒47がきて、右辺も煮詰まった。黒49に36分とたっぷり時間をかけ、白50にはずばり黒51の切り。白52から54とカカえたところで早くも夕食休憩に入った。

 記者室では次の一手は参考図の黒1が絶対と予想していた。白2に黒3とオサえ、白4の華々しいコウだ。黒5はコウを取り、白6には黒7と解消する大振りかわり。続いて9とノビ、黒の勢いがまさるという。

 だが趙は休憩をはさんで再度36分を使い、黒55と方向転換した。とたんに「なぜだ」と不審の声があがった。

 趙「図の白6、8がなまなましいと見たのだけれど、やるのでしたね。実戦は男らしくなかった。やらないなら、黒51は52にノビなくてはいけない」

 解説者は違った角度から分析する。

 「趙さんは図の黒9か譜の黒Dか悩み、コウをためらったのではないか」

(春秋子)

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