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< 第33期名人戦挑戦者決定リーグ戦第28局  観戦記 >
黒 趙治勲  25世本因坊   対   白 井山裕太  七段

手筋その後

2008年7月25日

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棋譜

 午後の戦いに入り、ツケツケから白36と切り違える「これが手筋だ」に趙は苦しんだ。黒40にカカえるのは白39がぴったりしてまず廃案。

 参考図の黒1とノビるのはどうだろう。白2のカカエなら黒3、5と本体を攻め、なかなかではないか。

 林「いや、白6とカドに打たれ、失ったものも大きい。黒は手の入れ方に悩みます。黒7なら固いけれど、のちに白aあたりに石がくると白b、黒c、白dのツケ切りや白eの切り違いがうるさい。黒5でfのツギも、白gとケイマされ、事態は変わりません」

 趙は45分を費やして黒37とアテた。白38とノビる一手に黒39とツギ、こんど白41にカカえれば、黒40とアテ、図よりはるかに利かした形なので黒がやれる。したがって白は40と引き、黒41とハワせる運びとなる。

 日本棋院の7階対局室は碁盤が2面。趙や林のようにイス席を希望し、序列の高い棋士が使う。この日は趙―井山戦のほかに、林―鄒海石七段が行われていた。石音と窓をたたく雨音だけが静かな室内に響く。

(春秋子)

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