現在位置:
  1. asahi.com
  2. エンタメ
  3. 囲碁
  4. 名人戦観戦記
  5. 記事

< 第33期名人戦挑戦者決定リーグ戦第28局  観戦記 >
黒 趙治勲  25世本因坊   対   白 井山裕太  七段

細かい?

2008年7月25日

打ち手再生 | 使い方

棋譜

 黒3と急所に迫って攻めんかなの態勢だったが、白4、6とツケノビて井山の堅実な足どりは乱れない。8そして10と一歩一歩の前進だ。

 もし逆転のチャンスがあるとすれば、黒9で参考図の1の置きが決まったときだろう。黒aの抜きがbのコウによる切断を見ているので白はのちの実戦のように抵抗できず、2で手を打ち、黒3とワタらせることになる。部分的には黒のもうけでも、白4、6と薄みを追及して、やはり盤面でどうかという形勢らしい。

 手堅い井山にしびれを切らしたか、黒17は投げ場を求めたのかもしれない。こんどは白18と抵抗され、得るものがない。黒21に石がきたものの、中央黒3子の取られが残っているので、黒Aは白26と応じられてそれまで。黒25と助けなくてはならず、もう盤面でもはっきり足りない。

 午後7時を過ぎ、記者室には細かい、あるいは黒よしの不思議な評判が流れていた。これを信じて食事に行ったら、終わったとの電話があり、大あわてだった。

(春秋子)

[次の譜へ]

検索フォーム


朝日新聞購読のご案内