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< 第33期名人戦挑戦者決定リーグ戦第33局  観戦記 >
黒 黄翊祖  七段   対   白 高尾紳路  十段

変わりたい?

2008年8月29日

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棋譜

 高尾は本因坊位4連覇を羽根直樹に阻まれたばかり。しかも3連勝後の4連敗。元気なく見えるのも当然か。

 白18と右上にカカっていったのは自然。黒19には黄の主張が込められている。

 小松「結果的に、△と▲の一手ずつは黒が得ではないかと。これを保留して白18、黒19の進行なら、白から▲の地点への打ち込みが残ります」

 ただ、白は白で20から24の手順を得た。右上は黒の主戦場。そこで治まり形につければ不満はないだろう。

 黒は25と右辺を膨らませる。ここで常形は参考図の白1だ。黒2から4のノゾキに白5、7を交換するのがミソ。それから白9にツゲば完全な生きだ。定石として覚えている方も多いだろう。

 ところが、高尾はこの進行を拒否した。

 小松「承知のうえの白26コスミ。しかし、賛成はできません。黒27から、広いところは黒ばかりが占めている。碁の流れを悪くしたと思います」

 黒29、31、33から37。確かに黒石はノビノビしている。

 あるいは高尾、本因坊戦の敗戦を乗り越えるための変身か。

 白38のケイマも高尾らしくないとの評判だった。

(松浦孝仁)

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