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< 第33期名人戦挑戦者決定リーグ戦第33局  観戦記 >
黒 黄翊祖  七段   対   白 高尾紳路  十段

右上に弱点

2008年8月29日

打ち手再生 | 使い方

棋譜

 黒51に対する白52の下ツケに、高尾の苦しみが見てとれる。黒53のハネ出しは真っ先に思いつく抵抗手段。以下黒65までは記者が打ってもこうなりそう。どちらがいいかは別にして、ある棋士はこう表現した。

 「黒63が見えたところで読むのをやめるものだけど」

 そう、このノゾキを決められるのがたまらなくつらい。白は66が省けず、黒67から2子を持っていかれた。これは、黒は地でもいけますよという黄の宣言でもある。

 小松「白は仕方ないようです。白52で参考図の1から7なら黒を分断し、中央で居直れそうですが、白17に構えても完全ではありません。そしていちばんの問題点は右上白。どう左辺白とからまれるか分かりません」

 黄は追及の手を緩めない。黒73は白74、76の反発を見越し、先手で黒77と上辺黒を守る工夫。黒73を76でも守りにはなるが、白に響かず、後手だ。

 先手を黒79へ。決め手だ。

(松浦孝仁)

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