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< 第33期名人戦挑戦者決定リーグ戦第33局  観戦記 >
黒 黄翊祖  七段   対   白 高尾紳路  十段

あごへの一撃

2008年8月29日

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棋譜

 二線の置き、黒79はその印象どおり、敵のあごを的確にとらえたアッパーカットのようだった。対して白81は黒Aに出ればいい。高尾は白80、82の連打を選ぶ。通常、こんな突き出しを打てれば悪い理屈はないのだが。

 小松「左辺黒は岩のような姿。右下黒も83で眼形に不安はありません。つまり白82の突き出しは、そのパワーを生かせずに終わる可能性があります」

 白80ではおとなしく参考図の1とツグ選択肢もあったか。黒2、4には白7まで2子をカカえて我慢する。もっとも、黒8に切られると中央は一転、黒模様に。右上白に眼形の心配があるだけに、採用しづらいだろう。

 左下黒85から91が黒79の継続手段。右辺白96の大所は譲ったものの、黒103、105でいよいよ左下白が心細い。

 それでも黄は冷静に局面を見つめていた。怖いのはただひとつ、上辺黒への寄り付き。それを完全に回避できたときがゴールだ。中央白128に黄は明確な答えを見つけた。次譜まで、みなさんに考えていただこう。

(松浦孝仁)

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