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< 第33期名人戦挑戦者決定リーグ戦第33局  観戦記 >
黒 黄翊祖  七段   対   白 高尾紳路  十段

序列順の明暗

2008年8月29日

【黒中押し勝ち】169手完

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棋譜

 中央白128(10の十)のアテ込みに、黄は手を抜いた。右上を先手で決めて右辺黒131(18の九)のコスミへ。決勝点だ。

 小松「当然とはいえ機敏な手抜きでした。優勢を意識して手堅く黒158(9の九)などと応じていると、逆に白から131へコスまれ、かなり貯金は減ります」

 黒には159(12の七)、161にも逃げ道がある。手抜きをしても、何の問題もない。

 小松解説者は黒39(6の十六)から41の構想を勝因のようにたたえた。特に黒41は、参考図の黒1、3が形との先入観がプロにもある。

 「しかし、白4に黒5では、白6あたりに打ち込まれるのが目に見えている。黒5で左辺を守るのも白5とアテられてすっきりしません。そこで黄さんは実戦の黒41をひねり出した。この手にたどり着いたからこそ、黒79(8の十八)の強手も生まれたのです」と小松。

 黄は高尾と同じく4勝4敗の五分の星でリーグ戦終了。残留して不思議のない成績だが、序列順位の差に泣くことになる。

(松浦孝仁)

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