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< 第33期名人戦最終予選1組決勝 観戦記 > 師匠のひとこと2007年12月28日 【白中押し勝ち】150手完 「黒109までのしのぎなら文句は言えません。黒が盛り返して、いい勝負になったと思ったのですが……」と小林解説者。
左下の白110が最大。これを省くと、黒112、白A、黒Bとハネられて窮する。そして黒119(6の二)にあいさつせず、白124(14の十四)に先着したのが事実上の決め手だった。問題は黒119でCにトンだらどうかである。続いて白126(11の十四)に黒Dと助け、白122(10の十一)と出る。小林研究会で出された結論は、細かくなっても白の勝ちは動かない、だった。 最後の1分を使って盤面でも負けを確認した河野、静かに投了を告げた。リーグ入りを前に5度目の失敗とは不運だ。 井山の師匠の石井邦生九段からうかがった話を紹介しよう。12歳で入段した井山はやりすぎては自爆をくり返し、周囲が期待したほど勝率はあがらなかった。そんなとき、石井は一つだけ助言したという。辛抱することの大切さだ。以後、驚異的なペースで勝ちまくっているのはご存じの通り。白66(14の九)の辛抱も、師匠の助言のたまものかもしれない。 辛抱だけではない。最終予選1回戦の対山下敬吾戦では、真正面から力勝負を挑み、あざやかに攻め勝った。鬼に金棒、井山に力と辛抱。この二つを使い分ければ、18歳の最年少記録を引っさげて登場する名人戦リーグも、有力な挑戦者候補と見る。日本の星、井山にかかる期待は大きい。 (春秋子) |
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