囲碁の吉田美香八段(41)が6日、大阪市の関西棋院であった十段戦予選の対局で公式戦通算590勝目をあげ、杉内寿子(かずこ)八段(85)を抜いて女性棋士の通算最多勝新記録を打ち立てた。プロ27年目の吉田八段は先月に勝ち星トップだったプロ71年目の杉内八段に並んでいた。
吉田八段は大阪市出身。1986年に15歳で関西棋院の棋士になり、93年から女流本因坊戦4連覇。10年の中国・広州アジア大会では囲碁の日本代表に選ばれた。現在、NHKテレビの囲碁講座の講師も務める。
吉田八段は「この数年、大事な対局で負けて悔しい思いをすることが多かったので、素直にうれしいです。息長く活動して千勝を目指したい」と話した。
勝局以外の戦績は436敗1持碁(引き分け)で、勝率は5割7分5厘。日本囲碁界の最多勝記録は6日現在、趙治勲二十五世本因坊(56)の1404勝。
剛腕・山下敬吾本因坊が井山裕太名人を4勝2敗で破り、タイトルを奪取した七番勝負を観戦記で振り返る。ほか、挑戦者決定リーグ戦全37局(プレーオフを含む)の棋譜、朝日新聞紙上に載った記事や写真なども収録。
史上最年少で名人となった井山裕太名人の初の打碁集。名人奪取までに打った17局を自ら振り返る。坂田栄男、趙治勲、小林光一ら歴代名人7人が見た井山評も。
囲碁界第一人者の張栩十段が、これまでの棋士人生で培われた、自らの勝負哲学を明かす。
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