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井山挑戦者が先勝 囲碁名人戦第1局2日目ダイジェスト

写真名人戦第1局、張栩名人に先勝した挑戦者の井山裕太八段(左)=5日午後、青森市、小林正明撮影

写真〈最終図〉先番・張名人(265手まで) 173ツグ(168)、200放り込む(48)、217二子取る(191)、218取り返す(186)、247一子取る(50)、256ツグ(191)

図(188手まで)

写真(146手まで)

図(109手まで)

写真巻幡多栄子三段に指導を受けるファンら=青森市のホテル青森

写真名人戦第1局2日目、前日封じた75手目を打つ張栩名人(左)。挑戦者の井山裕太八段は封じ手を確認した=5日午前、青森市のホテル青森、小林正明撮影

 青森市のホテル青森で4日から打たれていた第33期囲碁名人戦七番勝負(朝日新聞社主催)の第1局は、5日午後6時34分、挑戦者の井山裕太八段(19)が張栩名人(28)に265手までで白番5目半勝ちした。持ち時間各8時間のうち、残りは張名人が10分、井山挑戦者は5分。第2局は17、18の両日、大津市の比叡山延暦寺会館で。

 井山挑戦者は「1日目が終わった段階ではいい勝負と思っていた。ヨセが難しくて大ヨセでは自信がなかった。(普段の対局と比べて)すべてが全然違うが、普段通りに打てた」と話した。

 張名人は「どこでまずくしたかわからないが、打ちにくいと思っていた。ヨセはずっとまずかった。中央で手をかけすぎた」と振り返った。

 ◆検討陣「挑戦者が優勢」

 午後5時半、188手まで進んだ。盤面では少し黒が良いが、コミは出せない模様だ。検討陣の評判は「挑戦者が優勢」で変わらない。立会人の石田秀芳二十四世本因坊は「盤面では黒3目程度しか勝てない」。名人は上着を脱ぎ、頭を抱える回数が増えてきた。

 ◆挑戦者の持ち時間、残り1時間

 午後3時45分ごろ、挑戦者の持ち時間が1時間を切った。名人はまだ1時間50分ほど残している。終局は午後6時半ごろか。

 ◆白、やや優勢か

 白120までで一段落。黒121から大ヨセへと進んだ。

 ヨセに入っても、名人の左下黒123に挑戦者が手を抜いて左辺白124へ先行するなど、一筋縄ではいかない進行が続いている。検討室からは「やや白が優勢か」という声が聞こえ始めた。

 ◆対局再開

 記録係の潘初段が「1時になりました」と告げ、対局が再開した。挑戦者は手を決めていたのだろう。30秒もたたずに10の十八に打ち、黒3子を制した。

 ◆挑戦者の手番で昼食休憩

 挑戦者が110手目を考慮中に昼食休憩に入った。消費時間は名人5時間7分、挑戦者5時間21分。

 ◆下辺で風雲急

 右下で壁を築いた挑戦者は、白84と下辺を囲った。堅実な囲いで、解説の小松英樹九段は「踏み込みの厳しい名人を警戒してのことか、あるいは形勢に自信があっての余裕の一着か」と話した。

 名人が下辺の白地を黒85から値切りに行ったとき、挑戦者が白90、92と最強の反発を見せた。

 ヨセ勝負を思わせる穏やかな流れが、一変、検討陣は、遠く右上白の死活にまで影響する長大変化図などを並べながら、進行を見守っている。

 ◆指導碁が人気

 会場のホテル青森では、4日から工藤紀夫九段、鈴木嘉倫六段、武宮陽光五段、巻幡多栄子三段、潘坤ユ(ユは金ヘンに玉)初段による指導碁が行われている。訪れたファンらは、テレビや雑誌でおなじみのプロとの対局を楽しんだ。青森市から来た工藤宏さん(68)は「全部の石を生きようとしない方が良い、というアドバイスが勉強になった。前夜祭でもプロと話せて良かった」と話していた。

 ◆名人、地を稼ぐ

 封じ手黒75のフクレは検討陣の予想どおりの一手。白76も当然の一着だ。

 名人の黒77のツケは、通常は打ちにくい手だが、この碁は他の場所がほとんど決まりがついているため、実戦のように地を稼ぎたい意味もあるという。

 ◆封じ手は16の九

 張栩名人(28)に井山裕太挑戦者(19)が挑戦している第33期囲碁名人戦第1局は5日、青森市のホテル青森で再開され、2日目が始まった。

 午前8時52分、挑戦者が入室。着席して盤上を布でふいた。53分、名人が入室。やはり着席し、無言で定刻を待つ。9時になり、立会人の石田秀芳二十四世本因坊が声をかけて、4日の手順を再現。封じ手は16の九だった。

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