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囲碁名人戦七番勝負第6局2日目ダイジェスト

写真拡大〈最終図〉先番・井山八段(99手まで)

写真拡大〈途中図〉先番・井山八段(96手まで)

写真拡大〈途中図〉先番・井山八段(92手まで)

写真拡大〈途中図〉先番・井山八段(78手まで)

写真検討室を訪れた大阪商業大学の谷岡一郎学長(中央右)。挑戦者の師匠、石井邦生九段(中央左)の姿も

写真封じ手を示した用紙。「4の五」に赤いペンで○が記されている

写真張名人の封じ手を井山八段に見せる立会人の大竹名誉碁聖=31日午前9時すぎ、静岡・修善寺「鬼の栖」

●○挑戦者、会心の勝利/孔令文の目●○

 昼食休憩直後の早い終局となりました。投了図では、白の形が完全に崩されていて、仮にツブれを免れても、地合いで大差の形勢になってしまいました。恐らく1日目の昼食休憩後の一着(白36)から、白が徐々に苦戦に陥ったと思います。この様子見は、名人が形勢をあまり芳しくないと判断した勝負手だったかもしれません。

 この碁においては、名人に何か誤算があったかもしれませんが、挑戦者の井山さんの攻めがうまく決まったと思います。本当に見事な打ち回しだったと感心しました。右辺から中央にかけての白の大石がいつまでも薄く、それを利用して左上隅の白に手をつけたあたりでは、白に反撃の手段もなく打つ手に窮しました。挑戦者の冴(さ)えをほめるしかありません。

 この1局は挑戦者の完勝と言って良いと思いますので、最終局に向けてとてもいい勢いがついたと思います。対して名人は、今まで幾多の大勝負を戦ってきており、ここ一番では無類の勝負強さを誇りますので、第7局が非常に楽しみです。2日間どうもありがとうございました。

◆挑戦者が勝ち、3勝3敗に

 第33期囲碁名人戦七番勝負(朝日新聞社主催)の第6局は31日朝から静岡県伊豆市の「鬼の栖」で2日目が打ち継がれ、午後1時18分、挑戦者の井山裕太八段(19)が張栩名人(28)に99手までで黒番中押し勝ちし、3勝3敗のタイに持ち込んだ。持ち時間8時間のうち、残りは挑戦者1時間36分、名人3時間39分。第7局は11月5、6の両日、甲府市で。

◆対局再開

 午後1時になり、対局が再開した。挑戦者は考えている。

◆昼食休憩に

 正午になり、挑戦者が97手目を考慮中に休憩に入った。午後1時に再開される。

◆検討室にゲスト

 2日目になり、対局場の検討室には次々とゲストが訪れている。

 大阪商業大学の谷岡一郎学長はアマ四段の腕前で、両対局者と親交がある。第6局だけ日程の都合がついたといい、前日は近くの宿に泊まって対局場に駆けつけた。「今、自分は歴史を見ているんだ、という気持ち。ワクワクしています」と話した。

 また、挑戦者の師匠である石井邦生九段も姿を見せた。「挑戦者よし」の評判だけに、表情は柔らかい。石井九段は滋賀県で打たれた第2局も現地で観戦しており、その時は挑戦者が勝利を収めている。

●○挑戦者、堅実な打ち回しで勝勢/孔令文の目●○

 黒は左上隅を先手で荒らした後、83とさらに白にプレッシャーをかけました。さらに85と打ちたい所を先手で押さえました。確実な打ち回しでリードを確かなものにしています。優勢が勝勢に変わってきました。

●○名人、我慢か/孔令文の目●○

 挑戦者の選択は直接真ん中の白石に襲いかからず、黒69としっかり引いてその後71と隅の三々へノビこむ堅実な打ち方でした。名人としては、中央の白石が相当な負担なので、なかなか反撃する機会がありません。白82まで進みましたが、この場面は名人が我慢してチャンスをうかがう時間帯だと思います。挑戦者としては攻めきりたいところでしょう。

●○挑戦者に作戦の選択肢/孔令文の目●○

 おはようございます。孔令文です。2日目もネット解説を担当いたします。よろしくお願いします。

 封じ手は予想通り、上ノビでした。この手はできるだけ黒に利き筋を与えず、真ん中の白の大石に気を利かせた一着です。

 現局面では、中央の大石がまだまだ薄いので、挑戦者の方からいろんな作戦が考えられ、好調のように思いますが、この後、黒がどれだけ白の薄みを利用してポイントを挙げられるかが注目です。

◆対局再開

 張栩名人(28)が3勝、挑戦者の井山裕太八段(19)が2勝で迎えた第33期囲碁名人戦七番勝負(朝日新聞社主催)の第6局の2日目が31日、静岡県伊豆市の「鬼の栖(すみか)」で始まった。

 定刻の午前9時、立会人の大竹英雄名誉碁聖が「時間になりました」と告げ、1日目の手順が再現された。名人の封じ手は左上隅のノビだった。

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