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11歳藤沢さん史上最年少プロ囲碁棋士に 名誉棋聖の孫

2010年2月6日

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写真プロ入りを決めた藤沢里菜さん=6日、東京都千代田区の日本棋院

 囲碁棋士を目指していた東京都新宿区の小学5年生、藤沢里菜(りな)さん(11)が6日、日本棋院の棋士採用試験に合格し、プロ入りを決めた。後日の正式決定を経て、4月1日付、11歳6カ月でプロになる。趙治勲(ちょう・ちくん)二十五世本因坊(53)の11歳9カ月を抜き、日本囲碁界での史上最年少記録となる。里菜さんの師匠は祖父の故藤沢秀行(ひでゆき)名誉棋聖、父も棋士の藤沢一就(かずなり)八段で、3代連続の棋士になる。

 里菜さんは、女性枠1を争う「女流棋士特別採用試験本戦」に挑み、9人の総当たり戦で1位となった。女性棋士では、謝依旻(しぇい・いみん)女流本因坊(20)の持つ14歳4カ月が最年少のプロ入り(入段)記録で、里菜さんは今回この記録も大きく更新した。

 3回目のプロ試験挑戦で合格した里菜さんは「小学生のうちにプロになりたいと思っていました。うれしい。自信を持たないとだめなので『プロになる』というつもりで戦いました」と語った。

 小学校入学前、6歳のときに囲碁を覚え、小学1年生のときにはプロになることを意識し始めていたという。新宿区内の囲碁道場で腕を磨き、昨年3月の全日本女流アマ囲碁選手権大会で4位入賞。4月に日本棋院の「院生」となり、プロを目指す子どもたちと競い合ってきた。

 昨年5月に亡くなった祖父秀行さんは、豪快かつ華麗な棋風で知られる有名棋士だった。指導を直接受ける機会は少なかったが、名棋士を祖父に持てて「よかった」と話す。自身は地を重視する棋風で、厚みを重視した祖父とは碁のスタイルは違うという。

 囲碁界ではトップ棋士の多くが15歳までにプロ入りを果たしているが、小学生プロが誕生するのはまれ。昨秋20歳で史上最年少名人になった井山裕太名人もプロ入りは中学1年のときだった。14歳でプロになった謝女流本因坊は今年1月、史上初の女流三冠独占を20歳で達成。囲碁界では若手の活躍が目立つ。里菜さんは「女流のタイトルを目指してがんばる」と語った。(伊藤衆生)

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