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中盤以降に本領発揮 プロ・アマ囲碁名人戦制した洪アマ名人

2008年02月26日

 アマの勝利に終わった第2回プロ・アマ囲碁名人戦(朝日新聞社主催)は、終盤の大変化がハイライトだった。張栩名人(28)のコウ仕掛けに洪マルグンセム・アマ名人(26)がコウの解消を決断。先番6目半コミもらいのハンディを生かして細かくヨセ勝った。後半になっても崩れないトップアマの実力を見せつけた。

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張栩名人に勝って、笑みがこぼれる洪マルグンセム・アマ名人(右)=16日、東京・築地で

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本譜 159ツグ(106)

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参考図

終盤の大変化にも崩れず

 対局は16日、東京・築地の朝日新聞東京本社で。開始前、張栩名人は解説会場のファンに「洪さんのウワサは聞いていますし、棋譜を並べたこともあります。プロの世界でも十分通用すると思います」と語り、厳しい戦いを予想した。洪さんは「張名人との対局が決まってからずっとこの日を楽しみにしていました」と話した。

 黒3は、洪さん愛用の目外し。黒13までの形も、昨年、アマ名人決定の一局で経験済みだ。まずは上々のすべり出しである。

 右下黒31が不評。白34、36とポン抜かれて白に主導権を握られる。張名人は左上白46に構え、47とカカった黒に攻撃をかける。攻めながら白74までで左辺を拡大。左下白86のオサエに回ったのを見た解説会場の小松英樹九段は「白の楽な展開。張名人は、もう地合いでいけると思っているでしょう」という。

 実力を発揮し切れていなかった洪さんにエンジンがかかったのが右上黒91のハネから。右辺白の取り込みを狙いながら好調な流れ。「黒99までは最高。これならばいい勝負か」と小松九段が絶賛した。ただ、中央白118の押しに、左辺黒119を急いだのがどうだったか。黒162とハネるほうがよかったようだ。

 序盤は白が打ちやすかったため、張名人が逆コミをはね返して勝つのではと思われた。しかし、実際は細かい形勢。中盤以降、洪さんの着手の精度が増していたということなのだろう。

 問題の場面、左上白208以下を参考図に並べて見てみよう。張名人が白1、3からコウを仕掛けて勝負を決めに行った。すると洪さんは白5のコウダテに見向きもせずに黒6と解消。白が右辺の黒6子を取り、黒が左上から白地を減らすという大変化に。そして、黒18に回り、洪さんの勝ちが決まった。250手完、黒1目半勝ち。

 「終始細かい勝負。コウに行かなければ半目勝負ながら負けと思った。コウを仕掛ければ勝てると踏んだのですが……」と張名人。白5のコウダテはaだったかもしれない。

 「打っているとき、ずっと緊張していました」と洪さん。途中まで白ペースだったことが不本意だったのか、「もうちょっと(気合よく)ガンガン行きたかったけれどダメでした」と勝っても反省の弁。とはいえ、「互い先のつもりで打っていたので、(1目半負けの)結果には満足しています」と張名人に言わせた実力は本物だ。

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