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囲碁も世界戦イヤー 日中韓に台湾でも開催

2008年03月11日

 夏季オリンピックの開かれる今年は、囲碁の世界戦(国際棋戦)の当たり年。今週、中国・杭州での春蘭杯を皮切りに、日本、韓国、台湾でも競うように開幕が続く。北京五輪後には当地で大規模な世界大会も予定されており、例年以上に世界戦に注目の集まる年になりそうだ。

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前回の春蘭杯、日本はベスト8に誰も残れなかった=06年3月、北京で/日本棋院提供

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今年開幕する主要世界棋戦(女流棋戦を除く)

■高尾本因坊、春の3棋戦フル出場

 年内に開幕する世界戦は表の通り。台湾の中環杯を除き、主要棋戦がすべて並んだ。4年ごとに開かれている応氏杯(台湾)があり、約2年に1度の春蘭杯なども重なった。また、韓国では近年、本戦入りをめざして各国の棋士が戦う「統合予選」を実施しており、かつてないほどの世界戦ラッシュになる。

 春は三つの本戦が集中する。日本は春蘭杯に高尾秀紳本因坊、河野臨天元、依田紀基九段ら5人が出場。富士通杯(日本)には山下敬吾棋聖、高尾、河野、依田ら8人。応氏杯は張栩名人、山下、高尾ら5人。

 十段挑戦中で、本因坊防衛戦も控える高尾はただ一人3棋戦にフル出場する。世界での実績はいま一つだが、「勝ちたい気持ちは強い。日程的に厳しいほうが気力は充実するかもしれない」と意欲をみせる。

 近年、世界戦といえば日本は張と依田が二枚看板。山下、高尾らの奮起で、かつてのような層の厚さを築けるか。富士通杯では、18歳の井山裕太七段が出場権を獲得。新鋭の世界戦本戦トーナメント初参戦にも期待が集まっている。

■北京の大会 日本、プロ起用で臨む

 オリンピック後の10月に北京で予定される世界規模の頭脳スポーツ大会「ワールドマインドスポーツゲームズ」に、日本棋院はトップ棋士を出場させる意向を固め、調整を進めている。

 囲碁、ブリッジ、チェス、チェッカーの4団体で構成する国際マインドスポーツ協会が主催。中国将棋(シャンチー)を加えた5競技を、五輪会場などで2週間にわたって開く。

 囲碁は男女の各個人・団体戦、ペア戦など6種目。現在、40程度の国や地域が関心を示している。中国、韓国、台湾もプロを出場させる方針という。日本は日本棋院と関西棋院のランキング順に選ぶ。一部種目はアマが参加する予定だ。大会は国籍での出場となる。

 日本は最大20人以上の囲碁選手団となる見込み。国内棋戦の進行を見ながらの調整が必要なうえ、他の世界戦の日程も未確定。選手決定はまだまだ先になりそうだ。日本棋院の岡部弘理事長は「可能な限りのベストメンバーで臨み、優勝をめざしたい」としている。

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■異なるルール

 同じ囲碁でも主催国によってルールが異なる。韓国はほぼ日本と同じだが、中国の春蘭杯はコミ7目半。地の計算の仕方も違う。

 別次元なのは応氏杯のルール。相手にコミを余分に払う代償に、持ち時間を増やすことができる。

■国籍より所属

 個人の国籍ではなく所属するプロ組織の国を代表して出場するのが一般的だ。日本棋院の張名人や趙治勲十段も日本代表。ただし、国籍による棋戦もあり、統一はされていない。

■代表選考

 日本主催の世界戦は、シードを除く日本棋院、関西棋院の全棋士が予選に出場できる。逆にそれ以外では国内予選がなく、韓国の統合予選を除けば、トップ棋士にしか出場権がない。

 トップ棋士の日程調整は簡単ではない。今回は春蘭杯出場を熱望していた山下棋聖が、棋聖防衛戦がもつれて断念。秋の名人戦は例年、三星火災杯との両立が困難になっている。

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