張栩名人への挑戦権を争う第33期囲碁名人戦挑戦者決定リーグ戦(朝日新聞社主催)は22日に中盤の第6ラウンド(R)を終え、いよいよ終盤戦を迎える。現在、初参加で19歳になったばかりの井山裕太七段が4勝1敗で首位に立ち、史上初の10代での名人挑戦を狙う。4勝2敗の小林覚九段ら、2敗4人が追う。
初戦で山田規三生九段に敗れた井山は、第3Rからの4連勝で主役へと躍り出た。同じ4勝の小林は3年前の挑戦者。両者とも中盤(第4〜6R)を全勝で乗り切った。山田、坂井秀至七段、趙治勲二十五世本因坊を含めた5人から挑戦者が出る可能性が濃厚だ。
前名人の高尾秀紳本因坊は坂井に敗れ痛い3敗目。残る2局に勝ち上位陣が総崩れするのを期待するしかない。黄翊祖七段は黒星先行で苦しい。依田紀基九段は4敗、陳嘉鋭九段は5敗で挑戦圏外となった。
首位の井山だが、挑戦への道のりは険しい。初参加のためシード順位は7位。最終的に首位に複数が並んだ場合には「シード順上位2人による同率決戦で決める(7位が複数からむと3人以上の場合も)」との規定のため、2敗した時点で権利を失いかねないのだ。しかも残す相手は、今期の顔ぶれの中でも抜群の実績を持つ強豪たち。まずは6月中旬に予定される趙との一戦がカギとなりそうだ。7月には小林との直接対決がある。一斉に打たれる第9Rは8月7日の予定だ。