趙治勲二十五世本因坊
羽根泰正九段
囲碁界は19日、記録ラッシュにわいた。日本棋院の趙治勲二十五世本因坊(52)が史上2人目となるプロ入り通算1300勝(681敗3持碁4無勝負)、羽根泰正九段(64)が6人目の1100勝(568敗5持碁)を挙げた。趙は林海峰名誉天元(66)が更新を続ける日本碁界の最多勝1324勝を射程にとらえた。
名人9期など史上1位のタイトル獲得数71を誇る趙は入段から40年2カ月での達成で、林の51年5カ月を大きく上回った。「まだ先だと思っていたので非常にうれしい。林先生に追いつけるように一局一局がんばりたい」とコメントした。かつて“七番勝負の鬼”として君臨した趙は近年、勢いを取り戻している。今年は十段位を失ったものの、棋聖挑戦、名人戦リーグなどでの活躍がめざましい。16日には通算999勝の山城宏九段(49)を下し、1週間に2勝を稼いだ。
「中京のダイヤモンド」の異名が懐かしい羽根は、入段から50年2カ月での達成。王座1期(90年)のほか、所属する中部総本部の棋士だけで争う王冠位を4期獲得している。今年の本因坊挑戦者・羽根直樹九段(31)の父でもある。
関西棋院は過去のデータに欠落があるため、年配棋士の記録が不確実。同棋院は「1300勝はいないが1千勝は3人程度はいるのでは」とする。羽根の「6人目」は、日本棋院限定の達成人数の可能性もある。