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中韓台の厚い壁 アジア大会囲碁競技、20日開幕

2010年11月11日

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写真:手を重ね、団結力をアピールする囲碁日本代表=10月26日、東京都千代田区手を重ね、団結力をアピールする囲碁日本代表=10月26日、東京都千代田区

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 広州アジア大会の囲碁競技開幕まであと1週間余り。トップ棋士10選手で挑む日本代表(愛称「知恵の和ジャパン」)は、目標の金メダルに手が届くのか。近年の実績で日本を上回る中国、韓国の2強に加え、台湾にはあの棋士たちもいる。

■日本勢のメダルなるか

 「日本代表の日の丸のユニホームを初めて着させていただいて、改めて、いろんなプレッシャーというものを感じています。これを力に変えて頑張りたい。金メダルをめざしたい」

 10月下旬、東京都内のホテルで開かれた囲碁日本代表の壮行会で、キャプテン山下敬吾が力強くあいさつした。壮行会には海外普及活動などのために欠席した吉田美香、大沢奈留美を除く8選手が集結。対局で実際に着用するというそろいのユニホームに袖を通し、一人ひとり、大会への決意を語った。

 囲碁競技は大会後半に登場し、混合ダブルス(ペア碁)の予選が始まる20日が初日。男子団体、女子団体の決勝がある26日までの7日間で、計3種目のメダルを争う。国際囲碁連盟によると、10の国・地域が出場予定という。

 「スポーツ」と位置づけられた初めての囲碁の試合。ドーピング検査への違和感を口にする棋士もいて、従来の国際大会と趣は違う。しかし、日本の前に中国、韓国の厚い壁が立ちはだかっているという現実はまったく変わらない。

 中国代表には孔傑、古力、常昊ら、韓国代表には李昌鎬、李世ドル(ドルは石の下に乙)ら、世界の超一流がずらりと並んだ。一方の日本代表には国際棋戦の個人戦で優勝した経験のある者はゼロだ。

 さらに台湾代表には、日本棋院所属で日本国籍を持たない張栩、王銘エン(エンは王へんに宛)、謝依旻、王景怡の4人がいる。国内七大タイトルのうち棋聖、十段、王座の三冠を保持する張と、女流タイトル三冠を独占する謝は、ともに日本の第一人者的な存在。張と謝は一緒にペア碁にも出場する。日本を含めたこの4カ国・地域は選手全員がプロ棋士だ。

 まずは予選を勝ち抜けるかどうかが焦点だ。ペア碁は各国・地域から2組まで出場できるため、その分、ハードルは高い。また、女子団体などに出場予定の北朝鮮代表も強敵という。女子団体とペア碁の両方に出場する鈴木歩は「厳しい戦いになることは予想できますが、合宿などで増したチームワーク力を生かして、なんとかしたい。一番上をめざしたい」と語った。

 名人の井山裕太に戦力分析を依頼すると「中国、韓国の実力は非常に高く、日々練習を重ねて準備もしてきている。そして台湾です。日本の囲碁界を引っ張っている2人もいて、まったくあなどれない」という。10月に開催された日中韓と台湾による若手棋士の対抗戦で、日本は2年連続で台湾に敗れて最下位に終わった。若手限定の対抗戦とはいえ、日本囲碁界の地位は危うい。アジア大会の場合、3位か4位かは、そのままメダルの有無に直結する。

 「勢いはむしろ台湾が上。よく『メダルは確実』という声をいただきますが、そんな状況ではありません。でも、ベストの力を出せば、中国、韓国に勝つチャンスは十分ある。強い気持ちを持ち、なおかつ平常心で、力を出し切りたい」(伊藤衆生)

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