現在位置:
  1. 朝日新聞デジタル
  2. エンタメ
  3. 囲碁
  4. トピックス
  5. 記事
2012年11月27日15時33分
このエントリーをはてなブックマークに追加
mixiチェック

コンピューターにプロ全勝 九路盤、巧みにミス誘う

図:【第1局】黒・一力 ― 白・Zen
33手完、黒中押し勝ち 26放り込む(20)、27一子取る(22)拡大【第1局】黒・一力 ― 白・Zen 33手完、黒中押し勝ち 26放り込む(20)、27一子取る(22)

図:【第2局】黒・Zen ― 白・大橋
52手完、白中押し勝ち 44コウ取る(6)拡大【第2局】黒・Zen ― 白・大橋 52手完、白中押し勝ち 44コウ取る(6)

 【伊藤衆生】通常の4分の1以下の碁盤「九路盤」でコンピューターとプロ棋士が対決するイベントが25日、東京都調布市の電気通信大で開かれ、プロ側が6戦全勝した。コンピューター囲碁は実力が急向上。九路盤ではすでにプロに肉薄しているが、難解な局面に持ち込むプロの作戦が図に当たり、コンピューターのミスを誘い出して完封した。

 出場プログラムは世界最強といわれる「Zen」。蘇耀国八段、大橋拓文五段、一力遼二段が、それぞれ黒番、白番で1局ずつ戦った(黒番7目コミ出し=持碁あり)。

 第1局は白番のZenが優勢に打ち進め、プロ側は負けを覚悟した。だが、読みの入った白18、20からの石塔シボリが皮肉にも混迷の原因になった。白24なら逃げ切れたという。最後は黒33と切られ、負けを読み切って投了。白aは黒b、白20、黒cで上辺が全滅。また白dは黒b、白e、黒fで下辺が取られる。

 初戦の逆転勝利はプロ側にある推測を与えた。「1カ所で複雑な変化を読ませると他の部分で読みの精度が落ちるのでは」と大橋五段。第2局はコウの複数できそうな局面に導き、しかもすぐには仕掛けない、という戦いにした。

 今年3月の対局でZenに1勝1敗だった大橋五段は、「事前に研究もして、コンピューターの癖を考えながら戦った。接戦ばかりで全勝は意外ですが、ほっとしました」と語った。

 主催した電気通信大の研究グループ「エンターテイメントと認知科学研究ステーション」の伊藤毅志代表は「コンピューターは、特に白番ではプロをかなり追い詰めながら逆転された。プロのすごさがかいま見られたと同時に、コンピューターが新しい感覚の手をみせた対決でした」と振り返った。

検索フォーム


朝日新聞購読のご案内
新聞購読のご案内 事業・サービス紹介
  • ねっとde碁
  • ねっとde碁
  • 名人戦名局百選

囲碁の本

第36期囲碁名人戦全記録

剛腕・山下敬吾本因坊が井山裕太名人を4勝2敗で破り、タイトルを奪取した七番勝負を観戦記で振り返る。ほか、挑戦者決定リーグ戦全37局(プレーオフを含む)の棋譜、朝日新聞紙上に載った記事や写真なども収録。

井山裕太20歳の自戦記

史上最年少で名人となった井山裕太名人の初の打碁集。名人奪取までに打った17局を自ら振り返る。坂田栄男、趙治勲、小林光一ら歴代名人7人が見た井山評も。

勝利は10%から積み上げる

囲碁界第一人者の張栩十段が、これまでの棋士人生で培われた、自らの勝負哲学を明かす。

powered by amazon

囲碁関連グッズ

第37期囲碁名人戦 記念扇子

初防衛を目指す山下敬吾名人と挑戦者・羽根直樹九段の揮毫入り。対局開催地と日本棋院だけで販売の限定品

囲碁って楽しい!

名人戦も囲碁ガールも!新しい囲碁の魅力に触れてみませんか?