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130 朝日新聞
朝日新聞創刊130周年記念事業
- 朝日新聞 2008年11月29日掲載 -

オレオレ詐欺、大正にも 思わず「へえー」、明治・大正期の新聞記事・広告

 明治・大正時代の新聞には、「へえー」と感じる面白い記事や珍しい広告がたくさん出てきます。新聞は、歴史の教科書にはまず出てこない世の中の動き、人の生き方が詰まった資料の宝庫でもあるのです。朝日新聞の創刊130周年記念事業の一つとして取り組んでいる明治・大正期紙面データベースづくりの作業の中から、そうした記事、広告をいくつか拾ってみました。(福井仁)
 (引用文は、漢字の字体、変体仮名、表現などを現代表記に改めました。原文の味わいは添付の写真でお確かめください)

広告

ピストル販売、堂々と

写真

 明治末まではピストルの広告が堂々と載っていた=写真は1911(明治44)年8月31日付。
 「この物騒な世の中でもピストルがあれば安心していられます」「女性も簡単に使える」「生命財産を安全に守るために必要」などと購入を勧める。今では考えられないが、ピストルを持つのは犯罪ではなかった。1910(明治43)年に公布された銃砲火薬類取締法で民間人の銃所持が原則として禁止され、広告は次第に姿を消す。

禁酒宣言!

 明治のはじめ、禁酒を宣言する個人広告がはやった。
 「私は酒をやめる。このことを友人知人のみなさんにおしらせする 三木永保」(1883〈明治16〉年12月6日付)
 「禁酒 今日から10年間、友人知人のみなさんにお誓いする 米田駒二郎」(87〈明治20〉年3月8日付)
 「医者の命令で」「健康のために」などと理由をあげるものもある。「私たちは思うところがあって今後禁酒することにした。これを友人知人のみなさんにお知らせする」(87年11月25日付)は6人が連名で出した。挫折しがちな禁酒なので、互いに励ましあったのか。

朝日新聞記事と明治・大正の主な出来事

1879 明治12 朝日新聞創刊
☆クリスマスを報じる
1883 16 ☆天璋院篤姫死去
鹿鳴館が開館
1887 20 ☆大阪・粟生村が産地偽装注意の広告
1888 21 ☆大阪で偽装精米
1889 22 大日本帝国憲法発布
1892 25 ☆クリスマスケーキの広告
1894 27 日清戦争始まる
1904 37 日露戦争始まる
☆東京・銀座のクリスマス飾り
1910 43 ☆銃砲火薬類取締法施行
大逆事件起こる
1912 45 ☆東京に女性専用車両
明治天皇死去
1913 大正 2 ☆ヨーロッパ人が相撲修行
1914 3 第1次世界大戦始まる
1917 6 ロシア革命
1921 10 ☆柳原白蓮が夫に離縁状
原敬首相暗殺
1922 11 ワシントン会議で海軍軍縮条約調印
☆東京で腐敗食肉摘発
1923 12 ☆アメリカ人女性が小田原で芸者に
関東大震災
1925 14 ラジオ放送始まる
☆横浜市で「オレオレ詐欺」
1926 15 ☆高知で電報を使った「オレオレ詐欺」
 

(☆は今回扱った朝日新聞の記事・広告)

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