大学図書館や公共図書館で、実際に「聞蔵」を使われている利用者のみなさんに、活用の仕方をお聞きしました。研究者、学生、図書館司書、ビジネスマン、人の数だけ、利用法が存在します。聞蔵シリーズは、利用者の「ほしい」にピタリとはまる記事データベースです。138年を超える新聞情報の宝庫から、必要な情報がきっと見つかります。

大学図書館で

公共図書館で

調査・研究に活かす
 
英国ケンブリッジ大学図書館日本部長 小山 騰さん

検索機能が充実、役立つ同義語

英国ケンブリッジ大学図書館日本部長
小山 騰さん

大阪朝日新聞 明治14年11月30日朝刊

大阪朝日新聞 明治14年11月30日朝刊

 ケンブリッジ大学の中には、学部、カレッジ、研究所などにあるものを含めると、図書館は全部で100館近くあります。その中で、日本研究・日本語教育に関係するのは、大学図書館(ケンブリッジ大学図書館)と学部図書館(アジア・中近東学部図書館)の2つです。おおまかに研究資料は大学図書館、教育に関係する資料は学部図書館とすみ分けています。

 朝日新聞の衛星版は、学部図書館で利用し、縮刷版や復刻版は大学図書館で所蔵しています。オンライン版の朝日新聞である「聞蔵」は、利用する場所が図書館などに限定されず、学生や職員なら大学構内のどこでも利用できるので大変便利です。

 「聞蔵」がその真価を発揮するのは、累積された130年分の膨大な過去の新聞情報を瞬時に検索し、提供する機能です。必要な記事は、索引語(キーワード)を通じて検索されます。その意味で索引作りが大変重要になります。図書館員という職業柄、デジタル化された英国の新聞などを含めていろいろなデータベースを利用しますが、「聞蔵」の検索機能は大変充実していると思います。

 2010年末、「日本の刺青と英国王室--明治期から第一次世界大戦まで」(藤原書店)を出版しましたが、その際に「聞蔵」の検索の便宜を受けたという経験があります。ケンブリッジ大学で「聞蔵」の明治・大正期の紙面データベースが利用できるようになったのは校正段階でしたが、「聞蔵」を検索してわかった刺青に関する情報を、なんとか著書に盛り込むことができました。その際、役だったのが「聞蔵」に備わっている「同義語」という機能です。「刺青」という語で検索しても、「英国の王子が日本で刺繍(ほりもの)を入れた」(明治14年)という記事もちゃんと検索してくれました。索引作りには朝日新聞社の大勢のOBらの協力があったと聞いていますが、やはり、きちんとしたキーワード付与とデータベースの強みがあって可能な芸当であると思います。

 海外で日本研究に携わる教員や学生にとって、「聞蔵」などを通じて、膨大な日本の新聞情報を比較的簡単に利用することができるようになったのは大変な朗報です。まさに、インターネットの出現、デジタル化、オンラインデータベースの充実などの具体的な成果の一つと考えていいのではないでしょうか。

(2011年7月)

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