大学図書館や公共図書館で、実際に「聞蔵」を使われている利用者のみなさんに、活用の仕方をお聞きしました。研究者、学生、図書館司書、ビジネスマン、人の数だけ、利用法が存在します。聞蔵シリーズは、利用者の「ほしい」にピタリとはまる記事データベースです。138年を超える新聞情報の宝庫から、必要な情報がきっと見つかります。

大学図書館で

公共図書館で

学生が学ぶ
 
慶應義塾大学 看護医療学部准教授 宮川 祥子さん

新聞になじみのない学生が新聞を読むきっかけに
各社の新聞報道を比較・分析する手段として利用

慶應義塾大学 看護医療学部准教授
宮川 祥子さん

 看護と新聞記事データベースの組み合わせはイメージがわきにくいかもしれませんが、5年前から、大学1年生向けの講義「看護情報リテラシー」で、「聞蔵IIビジュアル」(以下「聞蔵II」)を利用しています。

 この授業では単にIT(情報技術)を扱うスキルを学ぶのではなく、「情報を取捨選択し、表現する方法を身につける」ことを目指しています。看護医療学部の学生の多くは、卒業後は看護師として働きます。情報化社会の今、医療の現場において、どんな時でも状況を的確に判断し、問題を解決できる人材が求められています。そのため、情報リテラシーを身につけることは大変重要なのです。

 授業では、段階を追って文章、データ、口頭で表現するスキルを、それぞれワードやエクセル、パワーポイントを手段として学んでいきます。学生は基本的なパソコンスキルや文章表現の方法を学んだ後、新聞各社の論調や記事傾向を比較・分析するレポートを書く際の情報源として「聞蔵II」を利用しています。

 各社新聞報道の比較分析のレポートは、エクセルで表やグラフを活用しながら、データに基づいて分析を行います。学生は、ニュースが新聞でどう取り上げられているのか、同じ話題でも新聞によって報道のされ方がどう違うかを、各新聞社のデータベースを活用して情報収集します。どのニュースについて調べるかは、学生が決めます。

 この授業をきっかけに「聞蔵II」を扱う学生がほとんどですが、課題を通して有用性を知り、他のレポートや論文作成でも活用する学生も多くいます。

 テキスト情報とともに、検索した記事の紙面のイメージ画像をすぐに表示・印刷できるのが便利ですね。新聞各社の記事を比較する際に、各記事の文字数や記事数、社説の論調の違いなどのほか、記事面積の推移や写真の数、大きさ等でも比較が可能になり、より深く表現できるからです。「聞蔵II」では東京や大阪などの発行社別でも記事の絞込みができるので、それぞれの学生が様々な視点からレポートを書いています。 

 私が「情報リテラシー」の講義で素材として新聞を扱うのは、 様々な情報源の一つとして新聞を活用してほしい、という思いがあるからです。新聞を読むと 、インターネットのニュースを読んでいるだけでは積極的に見ないような情報も 目に入ってきます。授業対象は大学1年生 ということもあり、一面、社会面、経済面…といった新聞の構成を知り、新聞を読むことで興味の幅を広げて視野を広く持ってもらいたいという思いもあります。

 ただ、新聞記事データベース全般に言えることですが、キーワードによっては該当記事がすべてヒットしない場合があります。1998 年7月に起きた「和歌山カレー事件」などは、その事件名をキーワードに入力しただけでは当日の記事などはうまく検索できません。これは、「和歌山カレー事件」という事件名が発生直後にはついていなかったり、毒物がヒ素か青酸カリか特定できるまでに時間を要したりしたためです。このため、「和歌山」「カレー」といった単語を組み合わせたり、日付を指定して検索したりといった工夫が必要になります。大きなニュースについては関連記事がパッケージ化されていたり、キーワード設定のサポート機能が設定されていたりすればさらに使いやすくなるのではないでしょうか。

(2012年9月)

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