大学図書館や公共図書館で、実際に「聞蔵」を使われている利用者のみなさんに、活用の仕方をお聞きしました。研究者、学生、図書館司書、ビジネスマン、人の数だけ、利用法が存在します。聞蔵シリーズは、利用者の「ほしい」にピタリとはまる記事データベースです。140年にわたる新聞情報の宝庫から、必要な情報がきっと見つかります。

大学図書館で

公共図書館で

調査・研究に活かす
 
三重大学 大学院工学研究科(建築学)教授 菅原洋一さん

日本語の運用スキルを身につけることは
日常生活にも役立つ

愛知淑徳大学 全学日本語教育部門准教授 外山 敦子さん

ジグソー法で情報整理に取り組む学生

ジグソー法で情報整理に取り組む学生

 本学では、日本語運用スキルの向上を目指した「日本語表現」講座を2010年から開講しています。科目はレベル1(基礎)からレベル3(発展)までの3段階あり、体系的に「書く力」や「話す力」を身につけることができます。このうち、レベル2(応用/1年後期開講)では、大学における学修で必要なレポートの書き方や口頭発表の方法を学びます。その中で、事典や雑誌、新聞などのデータベースの基本的な使い方を学修します。

 学生は、日常的にインターネットを使って様々な情報に接していますが、得た情報を無批判に受容する傾向があります。検索方法にも問題があり、例えば、膨大な検索結果のうち上から数件だけを見て、本当に必要な情報にたどり着かずに終えてしまうこともあるようです。無料で誰でも編集に参画できるデータベースと、信頼できる有料のデータベースとのしくみの違いを早期に理解し、情報リテラシーを修得することも授業のねらいの一つです。

 授業では、「外国人参政権をめぐる議論」「コンビニの深夜営業規制をめぐる議論」「TPP参加をめぐる議論」など20程度のテーマを事前に用意します。学生は選んだテーマの文献リストを提出しますが、その際、使ったデータベースの種別や検索ワード、検索上の工夫などの、リスト作成の過程も報告させています。実際に資料を検索してみることで、キーワードを1つだけではなく、複数にして絞り込んだり、発行期間を絞り込んだりすると検索結果が限定され、学生は必要な情報に早くたどりつけることに気づきます。

 資料収集の翌週の授業では、グループのメンバーが持ち寄った文献を読んで各自が内容を報告し、集積された情報を全員で整理します。この時に使うのが「ジグソー法」です。付箋に文献の要旨を書き込み、貼りだしたものをカテゴリー別に分類していきます。そうすると情報相互の関連性やポイントとなるキーワードが見えてきます。この作業を通じて問題の所在を発見したり議論の争点が分析できたりするようになります。また、グループ学習には、自分一人では見つけられなかった情報があったり、他の人の検索方法の工夫を知ったりすることができるメリットもあります。

 分析内容をまとめた後はグループごとに発表をします。その後、レポートの書き方(引用の方法やパラグラフ・ライティングなど)を学び、そうして書きあげたレポートを最後に相互で批評します。レポートを練り上げていく過程で、さらに情報収集が必要となるため、データベース検索のスキルを段階的に向上させることができます。この授業を全学で展開するようになってから、2年生以降のデータベースの利用率が飛躍的に向上したと聞いています。

 新聞を教材に使った授業は小・中・高校でもありますが、データベースを使って自分で必要な記事を探すことは少ないようです。目的にあった記事を入手する経験を早い時期におこなうことは、学生生活にかなり大きな影響を与えると思います。「聞蔵II」は機能が豊富でインターフェースが使いやすく、通常の契約アクセス数に加えて授業用にアクセス数を一時的にアップできるサービスがあるため、大変便利です。

 本学の学生は、入学前に論理的な文章を書いた経験が少なく、あったとしても感想文や意見文に近いものがほとんどです。事実を踏またうえで自分の意見を論理的・体系的に書くことができるようにならないと、アカデミックの世界では通用しません。「書くこと」は論理的な思考力を高めることです。書き方さえ理解すれば、学生は使いこなす力は持っていると思います。

 「日本語表現」科目で身につけた文章力や論理的思考力は、レポートや卒業論文はもちろんのこと、日常生活の様々な場面でも役に立っているようです。受講生からは、「アルバイト先での資料作りや発表に役立ち、上司から高い評価を得ることができた」といった声などが寄せられています。

(2013年8月)

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