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今週のコラム
アジアと欧米の識者による様々な立場からの意見です
地域協力の中心、狙う韓国
李 鋼哲(リ・ガンゼ)
新世紀アジア人開発研究センター理事長(中国)

イラク戦争が現実となり、日々戦火のニュースがメディアを埋め尽くす。北朝鮮の核開発をめぐる緊張を抱える朝鮮半島にどんな影響が出るのか。日本を含む北東アジアの平和と安定が大きく揺らぎかねない。

韓国は米韓同盟の立場からイラクでの対米支援を決断、反戦の声が高まる中、国会が派兵を認めたが、他方で対北平和解決の道を全力で模索している。

その道は、盧武鉉大統領が2月の就任時に打ち上げた「韓国を東北(北東)アジアのハブ国家に」というビジョンで描かれた。北東アジアの中心に位置し、中国、ロシアといった「大陸勢力」と日本、米国などの「海洋勢力」が影響力を競ってきた朝鮮半島。その苦難の歴史をふまえての未来構想だ。

盧大統領は近著『韓国の希望 盧武鉉の夢』の中で歴史を振り返り、「大陸勢力と海洋勢力が対立し始めた16紀末以来、私たちは『鯨のけんかでエビの背が裂ける』状況から脱出できなかった。……こうした『エビ』の境遇になった責任を外部にだけ求めることはできない。根本的な責任は自らにある」と述べ、韓国は「井の中の蛙(かわず)」だったと指摘した。

これからは周囲の鯨に翻弄(ほんろう)されないために鯨たちを仲裁できる賢明なイルカを目指す。北東アジアの中心にある地の利を生かし、交通、物流、通信、金融の中心地になることだ。そのために日本、中国と提携して北東アジア平和協力機構や北東アジア開発銀行(NEADB)などの仕組みを作り、「鉄(道)のシルクロード開発コンソーシアム」を創設するなどの青写真を準備している。

ソウルでこのほど開かれたシンポジウムでも、東京財団が提唱したNEADB案を含めた東北アジア版マーシャル・プランが討議された。北朝鮮を孤立させず、国際経済に引き込むことで、地域の安定と繁栄を図るねらいだ。協力の枠組み作りは緒についたばかりだが、地域協力で安定をめざす韓国側の熱意があふれていた。

一方で日本は、日朝関係の停滞もあって、経済大国にふさわしい主導権をとれない状態が続いている。さらに、偵察衛星の打ち上げに続いて、北朝鮮のミサイルに備える防衛網の導入論議などきな臭い動きも高まっている。韓国から吹いてくる風に日本はどう対応するのか。状況追随から脱却した戦略的取り組みが問われている。

2003年4月7日
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