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日中民間協力 自然エネルギーで結束
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陳 永松(チェン・ヨンソン)
中国・雲南生態網絡<雲南エコネットワーク>代表
中国の雲南省は、99年に世界花博覧会が開かれた風光明媚(ふうこうめいび)な常春の地として知られる。ここに拠点を置く私たち雲南エコネットワークは、英国の環境基金など海外からの支援で98年に昆明の市民が結成した環境NGOだ。環境無視の経済開発に脅かされる「生物王国」の救済に努力し、沿岸部に比べてはるかに貧しい農村部の持続可能な発展と自然環境の保護の両立を目指しているが、いま日本のNGO仲間が輪に加わってくれ、とても心強い。
現在、日本のNGO「自然エネルギー推進市民フォーラム」との共同プロジェクトは、農村でのバイオガス(メタンガス)利用の普及だ。家畜や人の排泄(はいせつ)物などを嫌気発酵させ燃料や照明用のバイオガスをつくる技術は、100年以上も前に米国で使われていたものを留学生が持ち帰って中国で改良した。今日では全国に1800万基(全農家の15%)あり、世界一の規模に育った。都市ガスに負けない熱源で、いずれは燃料電池での発電も研究される「古くて新しい」燃料だ。
バイオガスの利用は、伝統的なエネルギー源として頼ってきた森林を傷めることなく、まき拾いの重労働からも解放され、有機肥料の副産物も得られる。石炭など化石燃料が高騰し家計を圧迫している状況下、農家にとっては朗報だ。中国政府は「農村バイオガス発展計画」の中で2020年の普及率70%(農家8400万戸)を目指している。
このプロジェクトで、力を入れているのがバイオガス利用モデル村の実現だ。生活が少しでも豊かになると、より扱いが楽な石炭やプロパンガスを使いたくなるが、日本の仲間たちは、再生可能で自然に優しいエネルギーのバイオガス利用を「懐かしい未来」と呼んで応援してくれている。地球温暖化防止などの意義を農民に説いて協力を呼びかけ、建設資金支援も予定している。いずれは日本での利用を模索するという。
最近では、米国や日本でも政府の政策レベルでバイオガスの開発・利用に力を入れ始めている。雲南での日中「草の根協力」の成果は、植林や来年1月に日本から迎えるエコツアーなどの実施を通じて、中国各地に再生エネルギー推進の種を広めるだろう。
2006年11月25日 |
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