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AAN発
越境する文化 アジア最前線

アジア映画

独自ブランドへ世界へ


「オールアジアキャスト」が目玉の映画が来年2月、公開される。中国の陳凱歌(チェン・カイコー)監督「PROMISE」。真田広之、「韓流四天王」のチャン・ドンゴン、中国のセシリア・チャンら、豪華な顔ぶれだ。

カンヌ国際映画祭にぶつけて開いた記者会見で真田さんは、歴史認識の違いなどアジアにある「大きくて硬い壁」を取っ払いたい、と語った。「共存共栄の道を、自分たちの世代で作り出していかないといけない」

むろん戦略ものぞく。陳監督はアジアのスターで固めた理由の一つに「マーケティング」を挙げた。世界で存在感を増す「アジア」は、強力な武器になる時代だ。

「アジアブランド」を打ち出す動きは、各国映画祭でも目を引く。今年10回目を迎えた釜山国際映画祭。コンペ方式をとらない中で「アジア新人作家賞」を設け、新人発掘に力を入れてきた。金東虎(キム・ドンホ)委員長は「アジアに重点をおいたことが、後発の映画祭ながら成功したひけつだ」と話す。

上海国際映画祭も、去年から「アジア新人賞」を設けた。陳暁萌(チェン・シャオメン)事務局次長は、映画界の主導権を握る欧米の東洋趣味に合わせ、その評価を追認する現状を指摘。「アジア独自のスタンダード確立を」と訴える。

先月、20年ぶりに開閉幕をアジア作品でそろえた東京国際映画祭。審査委員長だった中国の張芸謀(チャン・イーモウ)監督は新作「単騎、千里を走る。」で、最近のアクション路線から一転、高倉健扮する東洋人の親子の情を描いた。しかし会見で語った。これは「現代社会の人間関係」という普遍性がテーマだ、と。

アジアの独自性と世界に開かれた普遍性。両者の間を行き来するしたたかさが、アジア映画躍進の秘密かもしれない。

「PROMISE」に出演する俳優ら。左3人目からチャン・ドンゴン、セシリア・チャン、真田広之=05年5月、カンヌ市内で(ワーナー・ブラザーズ映画提供)

2005年11月4日

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