●大地は乾く
橋本さんの指摘で、当局が水質検査した。鉱毒が強く、人体に危険との結論が出た。この水を飲めなくなった村人は遠く盆地の集落まで水を買いに行くことになった。
GENの高見邦雄事務局長(53)は毎年、100日以上訪中し、植林を現地指導しているが、機関誌「黄土高原だより」にこう記している。
「ずっと以前、この地方に森林があったのはたしかでしょう。山西省の森林被覆率の推移について、以下のような推定があります(『山西通史』第9巻『林業誌』) 秦代以前50%、唐宋代40%、遼元代30%、清代10%未満、中華人民共和国建国時2・4%」
増加する人口を養うための過剰な開墾、都市造営や金属・陶磁器の精錬、焼成のための木材伐採、相次ぐいくさ……。
「文明の前には森林があり、文明のあとには砂漠が残る。大同はその典型の一つでしょう」
(AAN幹事 高木和男)