■特派員リポート 望月洋嗣(アメリカ総局員)
4年間の任期を1日に終えた米国のクリントン前国務長官は、離任直前に米メディアのインタビューに相次いで答えた。質問は、この4年間の外交上の成果は何か、そして、クリントン氏は2016年の選挙に出るつもりがあるのかに集中した。インタビューを聞いたり、読んだりしながら、クリントン氏は国務長官として何をしたかったのか、そして、何を成し遂げたのか、に思いを巡らせた。
クリントン氏が就任した4年前、米外交の主なテーマは「世界との関係修復」だったと言っていい。「単独行動主義」を掲げたブッシュ前政権は、多くの国の意見を半ば無視するように、イラクとアフガニスタンでの二つの戦争に突っ走った。米国は両国で多くの市民を対テロ戦争の巻き添えにし、テロ容疑者として無実の人々を逮捕・拘束した。その結果、米国の国際的な人気はかつてなく低下した。オバマ政権は「新たな関与」を掲げて、そうした状況の改善を目指した。クリントン氏は対ロシア関係の「リセット」などで、その先頭に立った。
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朝日新聞国際報道部