【高橋友佳理】第5回アフリカ開発会議(TICAD5)に「西サハラ」は招待されなかった。1976年に「サハラ・アラブ民主共和国」(SADR)として独立を宣言したが、日本など多くが、国家として認めていないためだ。
特集・アフリカはいま旧スペイン領西サハラはモロッコが領有権を主張、実効支配を続けている。1988年には国連の仲介で、独立かモロッコへの併合かを問う住民投票の実施で合意した。その後、モロッコは西サハラに大量の入植を実施、投票資格をめぐって対立し、実施には至っていない。SADRを国家承認した国は一時、80カ国を超えたとされるが、日本など多くの国は未承認。住民投票の実施を踏まえ、態度を明らかにするものとみられる。
SADRのアジア担当ムロウド・サイド氏(57)は4月、TICADへの参加を訴えるため来日した。しかし、日本政府担当者への面会すらかなわなかった。西サハラはアフリカ連合(AU)の加盟国。サイド氏は「アフリカのための会議なのに、AU設立時のメンバーである西サハラが招待されないのはおかしい」などと語った。
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朝日新聞国際報道部