■特派員リポート 村山祐介(ドバイ支局長)
そこには確かに「ユートピア的」(地元紙)ともいえる、どことなく理想郷的な雰囲気があったと思う。反政権デモ隊が占拠したイスタンブール中心部のゲジ公園だ。催涙ガスの白煙に巻かれてわずか2週間で消滅した「トルコ版ユートピア」の盛衰を振り返ってみたい。
6月3日夜、バリケードを越えて公園に入るとすぐに、ツンと鼻をつく催涙ガス臭にむせかえった。警察のヘリが上空から光線で照らす中、芝生を埋め尽くす若者らは「タイップ(エルドアン首相の名前)、辞めろ」と気勢を上げていた。工事途中の道路は地肌がむき出しで、焼けこげた車両が所々に転がっていた。
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朝日新聞国際報道部