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アジアの街角

出稼ぎ母の輪タク 北京・雅宝路2

2008年03月18日

 いまどき珍しい輪タクが、ここでは衣料品を買い込むロシア人たちに重宝されている。

写真

カメラを向けるとはにかんだ表情を見せる劉金梅さん

 大抵の距離なら10元(約150円)でペダルをこぐ。タクシーも3キロまでの初乗りは同じ値段だから、それより長い距離を走ってナンボの世界だ。

 女性のこぎ手がいた。河南省出身の劉金梅さん(37)。夫も北京で運転手をしている。「農民工」と呼ばれる出稼ぎだ。故郷に残した高校生の息子(15)と小学生の娘(10)の学費を稼ぐため、落花生の栽培が主だった農業を半年前にあきらめて北京にやって来た。

 「私は貧しくて小学校にも通えなかった。子供たちには大学まで行ってほしい」

 北京に来るまで見たことがなかった外国人相手の商売は、いまも慣れない。けれど物々交換ばかりで現金収入がほとんどなかった農作業に比べれば、「ずっと幸せ」。稼ぎは1日に数十元。かじかんだ両手に息を吹きかけ、今日もペダルをこぐ。

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