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聖地に響く笛の音 ベトナム・ダナン3

2008年3月26日

    写真チャム族のチョン・バン・トンさん

     2世紀から17世紀ごろにかけてベトナム中南部でチャム族が築いたチャンパ王国。その聖地ミーソンはダナンの西約70キロにある。れんが造りの遺跡群は99年、世界遺産に登録された。

     遺跡へ向かう途中の小屋で伝統芸能のショーが1日3回催される。音楽指導にあたるチャム族のチョン・バン・トンさん(70)は04年、招かれて約600キロ南のニントゥアン省から仲間2人とやってきた。二弦の楽器カニを奏で、シャラナイと呼ばれる笛を吹く。同僚がギナンというドラムをたたき、ベトナムの多数派キン族の少女たちがチャムの踊りを舞う。

     王国が滅亡すると、チャム族は南に逃れ、現在は海岸部やカンボジアで少数民族として暮らす。バラモン教徒のトンさんは家族と別れて遺跡の近くに住み、帰省はチャムの正月だけ。それでも「自分たちの文化を聖地の前で伝えることができて幸せ」と話す。故郷の3倍、約3万円の月給も魅力だという。

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