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伝統イカ漁先細り タイ・シラチャー3

2008年4月2日

    写真陸揚げされたイカを仲買業者に売るために整理する漁師

     早朝4時。タイ湾に突き出た桟橋で、漁船から陸揚げされたイカが売買された。産地だけに、何杯ものバケツがいっぱいになる水揚げだ。

     だが、今年は不漁で漁獲量は2割減だという。ほかの魚介で収入を穴埋めするが、石油価格の高騰で出費は倍増し、利益は半減した。レーダーやソナーをつけた漁船が増えたことも一因だ。網で幼魚までとりまくり、「魚の絶対数が減った」と漁師のタニーさん(53)は嘆く。

     生活できずに漁船を売って転職する漁師が続出。最盛期に100隻あった漁船は、50隻を割った。中心街の都市開発で生まれる新たな職が離職者の受け皿にもなる。

     魚を求めて隣国の海域へ出て逮捕される漁師も出始めた。日本人相手に観光イカ漁をするなど工夫をしているが、若者は「割にあわない」と敬遠する。「長年続いた伝統産業だが、私の代で最後かも」とタニーさんは心配している。

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