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模造品の販売術 パキスタン・タキシラ2

2008年4月16日

    写真模造した仏像の頭部

     石材店が軒を連ねる通りから脇道に入ると、駐車場の上にシートを覆って作った家があった。チッチッチッ。ノミで石を刻む音が聞こえる。仏像の模造品を作っているのだ。

     案内された居間で、主人(37)が仏像の頭を見せてくれた。高さ約30センチ、重さ12キロ。顔は子どもの肌のようにツルツルだ。値段は30万円。「まあ、2千年後には本物と評価されるだろう」と笑った。

     今のパキスタンは偶像崇拝を禁じるイスラム教国。かつて道ばたで模造品を売ってひんしゅくを買った人がいた。主人は「売買はこっそり行う」という。外国人の依頼を受けたブローカーが主な顧客だという。

     そもそも、許可なく模造品を作ることは違法なのだが「本物を流出させるわけじゃない」と意に介さない。何事も法律通りにいかないのがこの国の常。中には、公然と並べる土産物店もある。「当局も黙認状態」と事情通は打ち明けた。

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