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職人芸の墨作り 中国・黄山3

2008年4月24日

    写真墨工場

     黄山のふもとでは、松を原料にした墨作りが盛んだ。中国屈指の老舗(しにせ)墨工場「老胡開文墨廠」に入ると、つんとした墨の香りが広がり、職人が粘土のような墨の生地をこねて小さな型にはめ込んでいた。

     300年近い伝統を持つ八つの工房が1957年に合併して国営工場となった。約100人の職人が手作りで年間40トンの墨を作る。黄山の松は油分が多くてすすが濃く、墨作りには最適だ。松を燃やして出たススとニカワ、漢方薬、動物の骨などを混ぜるが、配合比率は最高機密。同工場の技術は国の無形文化財でもある。周美洪社長は「にじまず、色持ちが良く、書道家や画家の意図をしっかり表現できる」と胸を張る。

     実は製品の半分は日本向け。中国の消費者は愛好家に限られるが、学校で書道を習う日本の需要は大きい。周社長は「80年代は大半が日本向けだったが、年々減少傾向。日本の少子化の影響が直撃してます」。

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