2008年4月30日
民族融和めざすDJ
幹線道路沿いにある雑居ビルの一室に、コミュニティー・ラジオ局「RAMA」の事務所がある。民族融和を目指して04年、地元の財団が若者に声をかけて設立した。
ポンティアナック周辺では90年代後半を中心に、カリマンタン(ボルネオ島)の先住民族でキリスト教徒が多いダヤック人と、ジャワ島東部からの移民でイスラム教徒が多いマドゥラ人との間で民族衝突が繰り返された。100人以上の犠牲者が出たこともある。スハルト政権時代、人口密集地から過疎地への無理な移住政策がとられた結果ともいえる。
5人のDJが交代で、旋律やテンポが大きく違う二つの民族の伝統音楽を紹介。文化や風習などにも触れる。ボランティアでDJを務める大学生のメティダさん(20)は「まずは互いを理解しあうことから始めたい。まだ小さな取り組みだが、人々の心に『何か』を届けたい」。